アンモニアは生体にとって毒性の強いもので脳症の原因物質です。

体内でアンモニアは、イオン化したものとフリーのものが存在しています。90%以上がイオン化したもので、この型のものが毒性は低いです。フリーの物はガス化し毒性が強くアルカリ性で増加します。

 

利尿剤ではカリウムが低下する場合があります。この場合は、カリウムを細胞内から血液中に取りこむため、アンモニアが細胞内に入ってしまいます。

利尿剤でアルカリ性に傾くと、毒性の強いガス化アンモニアが増加します。逆に、酸性の方にアンモニアは引かれるため、二糖類などで腸内を酸性にするとアンモニアは体内から腸内に移動します。

腎臓の尿細管からNH3(アンモニア)をNH4にして排泄します。この時 Hを 使用します。尿細管は NaCl 再吸収し H を排泄していいます。利尿剤の使いすぎは Hが排出されるため NH3NH4とできず 高アンモニアとなります。

 

利尿剤は、使いすぎで腎臓に悪影響をきたす場合もあります。しかし、必要な場合は大切なお薬です。決して自己中止しないで下さい。この様な副作用もありますよというお話です。