グリチロン錠

薬効分類名称

肝臓疾患用剤

アレルギー用薬

効能効果

慢性肝疾患における肝機能異常の改善

用法・用量

通常、成人には1回2〜3錠、小児には1錠を1日3回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

臨床成績

慢性肝炎についての二重盲検比較試験

国内19施設における慢性肝炎224例に対して本剤19錠、連日12週間経口投与を行った二重盲検比較試験の成績では本剤投与群はプラセボ群に比し有意に肝機能の改善が認められた。

使用上の注意

慎重投与

高齢者[低カリウム血症等の発現率が高い]

重要な基本的注意

甘草を含有する製剤との併用は、本剤に含まれるグリチルリチン酸が重複し、偽アルドステロン症があらわれやすくなるので注意すること。

相互作用

併用注意(併用に注意すること)

ループ利尿剤

エタクリン酸、フロセミド等

チアジド系およびその類似降圧利尿剤

トリクロルメチアジド、クロルタリドン等

 

 

重大な副作用

偽アルドステロン症(頻度不明)

低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、尿量減少、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止すること。
また、脱力感、筋力低下、筋肉痛、四肢痙攣・麻痺等の横紋筋融解症の症状があらわれることがあるので、CPK上昇、血中および尿中のミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。