肝機能改善剤
慢性肝疾患における肝機能の改善
用法及び用量
ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンとして、通常成人1日20〜60mg(散:0.2〜0.6g、錠:1〜3錠)を2〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は慢性肝疾患症例において、肝機能の改善に有用性が認められている。
慢性肝炎患者を対象として、本剤とinactive placebo(以下Pと略す)との二重盲検比較試験が行われた。その成績の概略は次の如くである。
肝生検法によって診断された慢性肝炎患者360例のうち、解析の対象となった348例(本剤投与群173例、P投与群175例)について、12週間にわたり肝機能の変動を中心に検討された。その結果、本剤投与群ではP投与群に比べγ-GTPの有意の低下、アルブミン(g/dL)並びにコリンエステラーゼの有意の上昇がみとめられた。また群内比較では本剤投与群でγ-GTP、血清蛋白、アルブミンに有意の改善がみられた。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.精神神経系
頻度不明
頭痛
2.消化器
頻度不明
腹痛、口渇、食欲不振
3.その他
頻度不明
皮膚乾燥、歯肉の腫脹
減量するなど注意すること[一般に高齢者では生理機能が低下している。]。